ラブ&トラップ

「わぁっ!?」


いきなり止まった店長の背中に突っ込んじゃいそうになる。


「じゃぁ昨日まで泣いてたおまえは今幸せか?」


「えっ?」


前向いたまま独り言のように話す店長のことばに聞き返すと、こっちを向いてくれた。


「昨日まで遠くにいた彼氏が、こんなキスマークつけるくらいまで近くに来て、お前は今幸せになったのかよ。」


店長が私の首筋に触れてくるから、一瞬身体が凍りつく。