ラブ&トラップ

そんなことを思っていても、そこまで溶け込んでない私たちはまだそんな話はしない。


その日は本社から来た人と、他の店舗の店長が身だしなみと初歩的な作業を教えてくれた。


「お疲れさまでした。今日はこれで着替えてもらって解散です。」


「お疲れさまでした。お先に失礼します。」


林田さんと瀬名さんと3人で倉庫に戻って着替える。


「この鈴って誰が付けたんでしょうねー?」


倉庫の鍵をぶらぶらさせて林田さんが口を開いた。


林田さんは私の1つ年下。


髪がちょっと明るめで、ハキハキしてて、私と同じフリーター。


多分、活発な女の子。


いろんなバイトをしてきたみたいで、今日1日の研修でも結構慣れた手つきで仕事をこなしていた。