ラブ&トラップ

夕方になると駅のフードコート内は一気に賑やかになる。


大体1時間~2時間はスイキュットの前に小さな列を作る女子高生。


通常夕方の忙しい時間だけは3人体制で営業のところ、今日は瀬名と店長の2人体制。


列に並ぶ女子高生から「ここの店長かっこいいよねー」「イケメン店長と話してみたーい!」なんていう黄色い声があがる。


そんな声もまるで聞こえてないかのように、オーダーが入ってから提供までが誰よりも早い店長。


それに加えて誰とも要領よく仕事をこなす瀬名さんの2人によって、スイキュットに並ぶ人達はさばかれていた。


「少し落ち着いてきたな。助かった。瀬名あがっていいぞ。」


瀬名の退勤時間を40分過ぎた頃、フードコート内の高校生の姿も徐々に減ってきた。


「本当にひとりで大丈夫ですか?これから部活とか塾から帰ってくる学生もいますよ?」


なんならギリギリまで働いていけますよ?という瀬名の気遣いにそれでも大丈夫だと店長は断りをいれた。