これから帰宅する学生客に備えて仕込みを進めるスイキュットのお店。
シフト上ではあと2時間後に出勤予定の店長は、既に制服に身を包んだ姿で、ちいなの代わりに出勤してきた。
「おはようございます、店長。あの、鈴神さんは?」
倉庫の鍵を取りに来たときのちいなを見てた瀬名が案の定心配そうな顔を浮かべる。
「おはよう。あいつは倉庫で休ませてる。あいつが戻るまで俺が代わるが、もし戻らなかったら瀬名の退勤時間少し伸びても大丈夫か?」
いつもスーツ姿で通勤する店長は今、ジャケットを脱いで指定のサロンをつけ、Yシャツの胸元には名札。
いつも店頭に立ってからYシャツの袖をまくる。
そんないつもの姿の中での会話だった。
「そうですね、少しだけでも休めるときに休ませてあげないと。私も1時間半くらいだったら勤務時間伸ばせますよ。」
「夕方ラッシュだけ乗り越えればあとは俺ひとりでどうにかなるから。今日は状況見ながらあがる感じでよろしく。」


