「知らん。この家の人に聞け」 「うん、そうする」 羽兎は納得したように頷いた。 彼女の悩み所はそこだったのか? 「この家にはベランダがない。何か気が付く事があるんじゃないか?」 「う~ん……洗濯物が干せないね」 「確かに……」 羽兎の発言に納得してしまった。 そしてハッとなり咳払いをする。 感心している場合ではない。