羽兎は思い出したように手を叩いた。 元々と言えば二人は怪盗仮面を追っかけてこの屋敷に来た。 それが殺人事件の追っかけに、いつの間にか変更されていた。 「ワトコ、何か感じることないか?」 辺りを見回すこともなく、紘哉は唐突に聞いた。 腕を組ながら考え始める羽兎。 「感じることねぇ……今は眠くてそれどころじゃないかな。取り敢えず寝たい」 「……それが今俺達のするべき事だ」