恵一は大きくため息をつき、二人を見つめた。 「……分かったよ。約束だもんな。 けどさ、今は捜査できねぇよ。 最初は警察が現場捜査するから。 その後でいいか?」 「えー!」 羽兎が不満の声をあげる。 紘哉は羽兎を制した。 「ワトコ、無理は言うな。 これ以上言ったらケイに迷惑がかかる」 「うん……」 羽兎は渋々と頷いた。 今すぐに調べたいが、ここは一旦退くべきだ。