振り返ると、そこにはホームズみたいな帽子をかぶってニヤニヤしている羽兎が立っていた。 「紘哉さん、久し振りの再会でしょ?花形さんの気持ちも察してあげなきゃ」 「……」 そして羽兎は恵一に向かって頭を下げた。 「こんにちは、花形さん」 「羽兎さん!お久しぶりです!」 恵一も頭を下げる。 二人はこれが初対面なはず。 なのにどうして知ってるんだ? 全く状況が掴めない。