警察手帳を突きつけられても全く動じない紘哉。 恵一の顔に段々と不安の色が見え始めてきた。 「おい、紘哉!何とか言えよ!」 「……刑事になれて良かったな。それで?」 「お前相変わらず冷たいのな!」 「余計なお世話だ」 恵一は紘哉に顔を背け、完全に拗ねてしまった。 ブツブツと「久しぶりに会ったのに……」と呟いている。