「警察関係者ではないけど、一応探偵業をやってる」

その言葉を聞いて、男はフッと笑う。
完全に見下した笑みだ。

「探偵業?笑わせてくれるねぇ。
今時そんなんでメシ食っていけると思ってんのか?
探偵ごっこはおしまい。後は一流の俺達に任せておけ」

「てめぇ……!」

紘哉は男をキッと睨む。
徹夜の上に、疲れと空腹で彼の苛立ちはピークに達していた。

紘哉に睨まれた男は、何故か急にキョトンとした顔になった。