「……スッゲー甘党?ってかチョコ好きもいんだー」

一々大学生の言葉が耳に入ってくる。
彼は礼を言いプレートを受け取ると、近くの席へ座った。

紘哉は、そいつを横目で見ながらプレートを受け取った。
しかし。

「……席がない」

辺りを見回すも見事に満席。
かろうじて例の大学生の隣が空いている位だ。

不本意ながらも紘哉は彼の隣に座った。

「あ、甘党男。……あーもう、砂糖なくていいって言ったのに……どーしよ、文句言うのもなぁ」