彼女は悲しそうに、ボソッと呟く。
そこへ空気が読めない刑事が足を踏み入れた。

「おーっす!遅れてすまんよ。じゃあ早速推理を……」

皆の痛い視線が恵一に注がれる。
彼は笑顔のまま固まった。

「あれ?どゆこと?」

「……来るの遅すぎだ」

「えーっ!?ちょっと遅れただけじゃん!」

「コレのどこが『ちょっと』なんだよ?バカも休み休み言え」

「ヒッデェ!!」