「そう。それが正しい反応よ。
このままだと紘哉くんが餌食になってしまう。そう思ったから殺したの」

「……言っておくが、俺はそんな年上には興味ねぇぞ」

紘哉が苦々しく呟く。
早裕はフッと笑うと、静かに言った。

「そうだと思ったわ。
……ごめんなさい、私の勝手な自己満足だったのかもしれない」

その時、微かに車の音が聞こえてきた。

「花形さん、来たのかもね」