「……すいませんでした。冗談も程々にします」

素晴らしい程の責任転嫁。
しかし彼はそれに気付かず、自らの罪として認めてしまった。

羽兎は、紘哉に宝箱を投げ返しながら尋ねた。

「しかしさ、何で睡眠薬入りのチョコなんて持ってるの?」

「答えは簡単。俺が使うからだ」

「でもそんなチョコなんか売ってなくない?」

「当たり前だ。だから自分で作るんだよ」