「紘哉さん、えげつないよ。早裕さんが可哀想だ」 「それには俺も同意する」 恵一も羽兎に賛同する。 確かに紘哉のしたことは酷すぎる。 しかし本人は小さくため息をつくと、恵一を一瞥した。 「第一、純粋だった高校時代の俺にこんな不純なことを教え込む奴の方がえげつない」 「……」 紘哉の流し目につられて、羽兎も恵一の顔をじっと見た。 「お、俺のせい……?」 「当たり前だ。忘れたとは言わせねぇぞ」