「アナタは違う。それは私にも分かる気がする」 「だったらさ、試してみない?」 そう言って彼はポケットから《宝箱》を取り出した。 「何それ?」 「んー?新しいオトナの味」 「そんなこと言われても分かんないよ」 「ねぇ、早裕――」 紘哉は早裕に顔を近づけた。 鼻と鼻がぶつかりそうな距離。 お互いの唇まであと数センチ――