こちらミクモ探偵事務所


「夜遅く、男女が暗い部屋で二人きり。普通に考えて、身の危険とか感じないのか?」

「うぅ……」

「それともそう言う展開を望んでいたのか?」

「……」

図星なのか、はたまた嫌がっているのか。
早裕は黙り込んでしまった。

しかし、その目は上目遣いでまっすぐと紘哉を捉えていた。
どう見ても嫌悪の情は感じられない。
これは肯定として捉えて良いのだろうか。