月明かりが微かに差し込む部屋。 その部屋の中に男と女。 何か起きるわけではないが、周りの空気は段々と色気付いてきた。 「あの……」 紘哉が口を開こうとした途端、誰かに抱き着かれた。 誰かといっても、この場には早裕しかいないが。 「紘哉くん、今まで我慢してたけどさ…… 私、アナタの事が好きみたい」 「……」 「ずっと思ってた。二人きりになりたいって」