「じゃあ、優さんが武子さんを殺したってこと?」 「違う!確かに私は怪盗仮面に成り済まして事件を手伝った。 だけど人は殺してないわ!信じて!!」 今までどんな問いにでも落ち着いて答えていた優が、初めて声を荒げた。 「でも、そうなると私の推理が――」 「ワトコ、探偵って言うのは、自分の推理を他人に押し付けるものではない」 そう言って紘哉は優に近づき、彼女の左肩に手を置いた。