「この包帯は物置部屋で見付けました。明らかに使った形跡が見えます。 この家で包帯をしているのは優さん、あなただけなんですよ」 「ちょっと待った!!そんな無茶苦茶な! 包帯なんてそのくらい物置部屋にフツーにあるでしょーがっ! それに優さんが包帯使ってるのもたまたま絆創膏が無かったからかも知れないじゃん。 それに――」 「……ワトコ」 紘哉が静かに制する。 羽兎は驚いて口をポカンと開けた。