それを見た羽兎は、出すつもりもなかったのに、思わず大声を上げた。 「えっ、包帯!?」 清潔感漂う白い包帯。 紘哉は羽兎の反応を見てニヤリと笑うと、包帯を足元に置いた。 「紘哉さん……寒気がするので笑わないでください」 「なっ!」 すぐさま不機嫌な表情に戻る紘哉。 するとおもむろに携帯を取り出して、どこかに掛け始めた。