「これかぁ……布類」 「あぁ。昨日焼却炉で見つけたハンモックと毛布。それと今日見つけたカーペットだ」 「分かった」 恵一はビニール袋に布類を仕舞い込んだ。 「そういえば、海藤の奴に聞いてきたぞ」 「どうだったか?」 紘哉の問いに恵一は少し困ったような顔をした。 「……ビンゴだよ。お前の言う通り、海藤は加々美優の事を知っていた」