「嘘吐くかもしれないじゃん」 「そうだな。でも俺は確信して言える。これは、一昨日現れた怪盗仮面(偽)の血痕に間違いない」 「だったら賭けしようよ。 武子さんの血液だったら私の勝ち。 そうじゃなかったら紘哉さんの勝ち」 「いいだろう。乗った」 鋭い眼光で睨み付ける紘哉。 羽兎も負けじと丸い目を細くして対抗する。 バチバチと火花を散らす、そんな状況だった。