羽兎は呼吸を整えると、ビシッと紘哉に指を突きつけて言った。 「なんと、怪盗仮面がタイホされました!!」 「……」 「驚いて声も出ないの?……ってあれ?」 紘哉は全く表情を変えずに、羽兎を見つめる。 羽兎の勝ち誇った様な顔が、徐々に苦笑いに変わっていった。 「もしかして……知ってた?」 「あぁ。その事で今さっき警察署に行ってきたところだ」