翌朝。
紘哉は無機質な音で目が覚めた。
時間は朝6時。

彼は不満ながらも電話に出た。

「……もしもし?」

『紘哉!大変だ!大変なことが起きた!!』

声の主は恵一だった。
朝っぱらからうるさい奴に叩き起こされ、紘哉の機嫌の悪さは最高潮となった。

「うるせぇよ。シバくぞ」

『うわっ!機嫌悪っ!!探偵がそんな事言っていいのかよ』