紘哉がシャワーから出ると、携帯電話が光っていた。 着信あり。 電話をかけてきたのは恵一。 紘哉は折り返し電話をした。 『もしもし?』 「俺だ。あのさ――」 『オレオレ詐欺だ!!その手には乗らねーからな!』 「違う!紘哉だ!」 『あー……なんだ、お前か』 「なんだとは何だ。大体電話かけてきたの、お前だろ?」