「と、言うと?」 「私、8時05分頃に帰ってきたんです。防犯カメラに映像が残ってると思います」 「防犯カメラまであるんですか……」 「はい、門の所に。ブレーカーが落ちたらその時刻だけ動きませんが」 「じゃあ、8時から8時05分までの間は動いてなかったんですか?」 「まぁ……はい」 ここまで話したとき、今までずっと黙っていた早裕が口を開いた。