和やかな雰囲気。 そんな周りの空気を優の一言が壊してしまった。 「紘哉さん、もしかして私達に聞きたいことがあるんですよね?」 「……あぁ」 聞きたいことがあるには違いない。 紘哉は正直に頷いた。 「何ですか?」 「そうだな……取り敢えず、父親の事を聞かせてもらいたいです」 「父親?」 早裕が目を丸くして紘哉を見る。 「また何でお父さん?」