紘哉はエプロンを受け取り、腰に巻いた。 ついでに上着も脱ぎ、腕を捲る。 一連の動作をぼーっと見てた早裕の腹を、優が小突いた。 「ほら、ぼーっとしないでとっとと手を動かす!」 「うん……」 こうして女二人と男一人の夕食準備が始まった。 紘哉が来てから早裕は全く上手くいかず、その度に彼に助けられていた。 優はその様子を横目で見ながらテキパキと作業を続けた。