「えー!教えてよー! さっきの事は謝るからさ。お腹空いてたんだって!」 「それは俺も同じだ」 「そっか!だったら同じもの同士教え合いっこしよ、ね?」 「言っとくけど俺はお前と同類じゃないからな」 「ひどっ!」 依然として紘哉は歩き続ける。 とうとう羽兎がしびれを切らし、紘哉に向かって叫んだ。 「だったら証言者の名前くらい教えてよ!自分で直接聞きに行くから!!」