こちらミクモ探偵事務所


「知らないの?怪盗仮面」

「生憎だが俺は知らない」

紘哉が首を横に振ると、羽兎がため息をついた。

「……紘哉さん、もうちょっとテレビ見よう」

「なっ!」

二人のやり取りを見て、早裕はクスクスと笑う。

「怪盗仮面を知らない人もいるんですね」

「……」

紘哉は少し傷ついた。

「しょうがない。何にも知らない紘哉さんの為に説明してあげるよ」