「うん。それがどうしたの?」 「何で不本意なんだよ?」 「……うん」 なぜか歯切れの悪い返事をする羽兎。 ますます紘哉は怪訝な顔をする。 しばらくすると、彼女はようやく口を開いた。 「だってさ、昨日私達が見たやつは怪盗仮面じゃないもん」 「どういうことだ?だってお前さっき……」 「うん、犯人は怪盗仮面って言ったよ。 でもさ、色々と違うんだよね」