「切られたアト?」 「うん!多分これが振り子に使ったロープだと思う」 そう言って羽兎はするすると木から降りた。 隣のキャタツに全く目もくれずに。 「どう?証明できたでしょ?」 だが、紘哉はまだ納得のいかない顔で腕を組んだ。 「そもそもロープなんて持ってたらあの時気付いただろ。俺達が」 「あの時の懐中電灯ってさ、光が小さかったじゃん」 「そうだけど」