「申し遅れてすみません。 私は加々美 早裕(かがみ さゆ)と言います」 加々美早裕と名乗った女性は頭を下げた。 茶色のスーツに身を包み、長い髪を後ろで一つに縛った綺麗な人だ。 この前の電話を掛けてきた人と同じに思えない。 「私は閑田羽兎です!大学生やってます!」 羽兎も自然と笑顔になる。 そんな中でも紘哉は自分のデスクで本を読み、顔を上げようとしなかった。 早裕と羽兎はすぐに打ち解け、そこだけ女子会のような雰囲気が漂っていた。