「えっ、ちょ、宮川くん!?」



何が起きているのか分からない私はパニック状態なわけで…


そんな私を無視してズカズカと歩く宮川くん



「いちいちうっせえな、黙れよ」



冷たく言い放ったその瞬間、宮川くんは私を壁に押し付けた


え…なにこの状況…
ちょっと待って、ていうか顔!顔が近い!



「あの、顔がっ…」


「あ?」


「ち、近いです」



いかにも不機嫌そうな顔と声

宮川くんがはあ、と小さなため息を漏らす


チラッと宮川くんを見ると目が合って瞬発的に目を逸らしてしまった私


ああ…感じ悪かったかな…


「なあ」


「は、はいっ」



ドキドキドキドキ
心拍数が異常に高くなる

怖い怖い…!


宮川くんの顔が近づき、とっさに目をつぶった