その言葉にボッと顔が赤くなってとっさにうつむいた私をよそに 「市川だっけ?こいつ借りてくわ」 と梨杏ちゃんに言いはなって私の腕をつかみ校門に向かって走り出した 「宮川くんっ、速いっ」 校内1の俊足に敵うほど私の運動神経は良くない 「足おっそ」 冷たく言いはなった宮川くんに私はまたうつむいた