目の前に居る梨杏ちゃんは私のことを真剣に考えて、涙まで流してくれている 「ありがとう、梨杏ちゃん」 「美保…」 本当にいい友達を持ったなあ、私 「今日一緒に帰るんでしょ?」 「…まだ返事してないんだ」 確かにさっき、迎え行くとだけ言って何処かへ行ってしまった 「でも、私なんでか分かんないけど宮川くんのこともっと知りたいって思ってるの」 「じゃあ、帰ってみたら?」 「っえ?」 「その変わり、何かあったらすぐ連絡すること!いい?」 「うん…」