―美保side― 最悪最悪最悪最悪~っ! なんなのあの人!本当ありえない! 最初はすっごいムカついていたけど、通学路を歩いているうちにだんだん "学校行きたくない"と言う気持ちに変わっていた 私の気持ちとは裏腹に眩しいほど真っ青な空 でも私の気持ちは晴れる訳が無い 「美保っ!」 肩をたたかれ、後ろを向くと梨杏ちゃんの姿 「おはよ!」 「おはよ…」 今の私には元気に挨拶を返せる余裕なんて無い 「昨日宮川に何かされたの?」 梨杏ちゃんが心配そうに私の顔を覗き込む