甘い旋律で狂わせて

色素の薄い瞳が、ゆらゆらと揺れる。


その瞬間に、たまらずあたしはネオの手をそっと握った。



「ネオ、あたしは先生のことを、忘れられない。どうやったって忘れられないよ。

だけど、もう過去を振り返らない」



はっきりと、そう言って

あたしはネオの手をギュッと握った。




「ネオ。現在(いま)を生きよう。二人で、一緒に」



この手を、もう離したくないと

そう思ったんだ。