甘い旋律で狂わせて

ネオは一瞬、私の顔を見て目を見開いた。


だけど、すぐにため息のような笑みを零し


そして、客席にいる私に手を伸ばした。



「花音。ここへおいで」



差し出されたその手に、そっと導かれるように

あたしは客席から、ステージへと上がった。



光溢れるその場所に、足を踏み入れた。





「見上げてみてごらん、花音」



ネオはそう言って、ステージから2階の客席を見上げた。