甘い旋律で狂わせて

どうしてなんだろう。


涙が出そうになる。



鼻の奥がツンとして、瞼の裏が熱くなっていく。



憂いを帯びたネオのその姿が、とても悲しげで

その悲しみが、まるであたしにも伝わってくるようで


ネオを照らすその光が、あまりに眩しすぎて

あたしの心は、引きちぎられそうだ。




きっと、この場所に永都先生は立っていたんだ。



自分だけを照らすこの光の溢れる場所で、先生は立っていた。




そして、ネオはそんな先生をこんなふうに

客席から見ていたんだろう。




心、焦がれていたんだろう。


この光溢れる場所に、自分も立ちたいと思っていたんだろう。