甘い旋律で狂わせて


「ネオは……憎んでなんて、いません。」



ねえ、どうして今さら見えてしまうんだろう。


あなたの心が、どうして……



「ネオは、愛してた……」




どうして今さら、あなたがあたしに投げかけた言葉が


こんなにも、思い出されてしまうんだろう。




「永都先生のことも、お母さんのことも……」



ネオはきっと、誰より愛情深くて


そして、誰より愛を欲しがっていた。




「本当は、憎んでたんじゃないんです……」




――あの時、涙を見せたネオのあの表情が、フラッシュバックする。




あの哀しい色をした眼差しの意味に


今さら気付くなんて……