甘い旋律で狂わせて

「薫、また来てくれたのね」


そう言って優しい笑顔をこちらに向けるその女性は、体がひどく痩せこけていた。


だけど、優しく穏やかな笑顔はとても美しく、見に纏う花柄のゆったりとしたワンピースが、とてもよく似合っていた。



「お母さん、元気そうね」


「ええ、おかげさまでね」



この人が、お母さま?



薫さんの

永都先生の


そして、ネオの……




「そちらの方は?」



彼女はゆっくりと視線をあたしに向け、優しいほほ笑みを浮かべた。