「花音さん。あの子ね、今まで欲しいものなんてひとつも口にしたことなかったのよ。昔から物欲がない子だったし、強いていえば、あの子が執着したのは、ピアノぐらいだったもの。だから、はっきりと“欲しい”と言ったあの子の言葉を聞いて思い知らされたの。
あの子はずっと、欲しいものを欲しいと言えない。愛してる人に、愛してると言えない。それがあの子の今までの人生だったのよ」
薫さんはそう言って、悲壮な表情であたしの顔を見つめた。
「かっ、薫さん…でも……」
本当に、そうなんだろうか。
本当は、ネオはあたしを愛してる?
あたしを必要としている?
永都先生のこと関係なく、本当にあたしを?
だとしても、あたしは……
あの子はずっと、欲しいものを欲しいと言えない。愛してる人に、愛してると言えない。それがあの子の今までの人生だったのよ」
薫さんはそう言って、悲壮な表情であたしの顔を見つめた。
「かっ、薫さん…でも……」
本当に、そうなんだろうか。
本当は、ネオはあたしを愛してる?
あたしを必要としている?
永都先生のこと関係なく、本当にあたしを?
だとしても、あたしは……

