甘い旋律で狂わせて

この心臓が動いているからといって

今、目の前にいるのは先生じゃない。




先生が生きているわけじゃないんだ。





……だけど、これは確かに先生が刻む心臓の音。


先生がここにいることに、変わりはないんじゃないだろうか。





これが、永都先生の心臓


これが、永都先生の命



ネオの胸から聞こえるこの音は、あの人がここにいるという証。




そう思えば思うほどに


自分が自分じゃなくなるくらいに

わけのわからない想いが胸いっぱいに込み上げてきて……