甘い旋律で狂わせて

「なんだ……。知ってたのか」



ネオはふっと口元にだけ微笑を浮かべて、あたしの上から退いた。



気だるそうにベッドに腰を沈め、じっとあたしの瞳を見つめる。



そんなネオの冷たい眼差しに、心まで凍ってしまいそうだった。




「ネオ……。体は、もう大丈夫なの?心臓の病気は……」



そう言いかけた時、ネオは可笑しそうに声をあげて笑った。




「そんなことまで知ってるんだね。でも、花音。僕のことを心配するより、自分の身を案じたほうがいいんじゃないの?」