甘い旋律で狂わせて

「何が不満?何が言いたい?」



鼻先が触れ合うほどに近づくネオに

あたしは思わず顔を背けた。



だけどネオはそんなあたしの顎を掴み、無理やりにあたしの顔を上に向けさせる。




「花音は僕のものだ。どんなに嫌がっても、どこにも行かせない」



その言葉は、愛の言葉じゃない。



愛しているから言う言葉じゃなくて

憎んでいるからこそ、生まれる独占欲の言葉なんだ。



それを知ってるあたしは、うつろな目でネオを見上げていた。