甘い旋律で狂わせて

「ネ、ネオ……」


明らかにいつもとは違う。


その怒りとも哀しみともとれるネオの表情に、思わず声が上ずった。



「ネオ、今日は仕事じゃなかったのか?」



玲さんもいつもと違うネオの雰囲気を察したのか、あたしたちの前に割って入るように言葉を発した。



だけど、そんな玲さんがまるで見えていないかのように、ネオは無反応のまま少しずつ歩を進める。



一歩、一歩近づいてくるネオに心が震えて

固くなるあたしの表情を伺うように、玲さんはまた口を挟んだ。



「ネオ。花音ちゃんはちょうど今ここに来たばかりで…」


「玲、黙っててくれ」


玲さんの言葉を遮るように、ネオの威圧的な声がフロアーに響く。