甘い旋律で狂わせて

心臓が激しく音を立てた。



その聞きなれた声に、全身が鳥肌を立てて

冷たい汗が背中を伝う。



あたしはとっさに、玲さんとグラス越しに触れ合った手を引っ込めた。




「こんなところで、いったい何してるわけ?」



冷たさを孕んだ低い声に、あたしはゆっくりと視線をそちらに向けた。




その瞬間にあたしの瞳に映し出されたのは



睨むような眼差しであたしを見つめる、ネオの歪んだ表情だった。