甘い旋律で狂わせて


「何、してるの?」




――手と手が触れ合いそうになったその瞬間




右側から聞こえてきたその声に



思わず、体を強張らせた。





「花音、こんなところで何してるの?」




それはとても穏やかなのに、


どこか冷たさを含んだ、抑揚のない問い詰めるかのような口調だった。